大学院生だより 第4弾
- 一般
- 2021.06.09
みなさま、こんにちは。梅雨の前の快適な気候が続く日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回の「大学院生だより」は、当科の教室員でありつつ、現在は分子病態病理学講座で研究生活を送っている竹内祐貴Drが原稿を書いてくれました。糖尿病と病理学をつなぐ基礎研究についての興味深い内容です。みなさま、ぜひご一読下さい。
はじめまして。大学院3年目の竹内祐貴です。私は3年前に内分泌代謝内科に入局し、半年大学病院、半年板柳中央病院を経て昨年度より大門教授の許可をいただき、弘前大学医学部医学研究科 分子病態病理学に所属し糖尿病性神経障害、膵β細胞に関する基礎研究を行っています。他の大学院生と少し異なり、現在は病棟勤務しながらというわけではなく週1回の外来と外勤を内分泌代謝内科で行い、それ以外は研究を行っております。といっても実は分子病態病理学講座では研究のみを行っているわけではなく、学生の病理実習の指導、採点、病理解剖、病理診断なども行っておりいわゆる臨床、研究、教育と様々な仕事を行っており、充実した日々を送っています。
研究に関しては現在、内容に関しては詳しくは説明することはできませんが、神経障害では炎症細胞を用いた研究を行ったり、ラットの神経を用いてプロテオミクス解析を行ったりと培養細胞、マウス、ラットを用いて様々な研究を行っています。また同時に膵島に関する解析も行っており、自施設の標本を用いて解析を行ったりしています。
研究の進捗状況はというとすごく進んでいるわけではなく、一進一退を繰り返しています。結果が連続して出るときもあれば、全く結果出ず月日が経ってしまうこともあります。この結果出ない日々はとても辛く感じることはありますが、結果が出た時の喜びはその倍くらいに感じます。
少し臨床から離れてしまうことにはなりますが、基礎研究は非常に楽しくやりがいがあります。もし基礎研究に興味がある方がいれば、ぜひ一緒に糖尿病の基礎研究をやっていきましょう。