教室紹介

教授あいさつ

教授 藤田 征弘

弘前、青森から世界へ
– 世界基準の研究と地域に寄り添う医療を目指して –

弘前大学医学部附属病院 内分泌内科・糖尿病代謝内科 診療科長
弘前大学大学院医学研究科 内分泌代謝内科学講座 教授
藤田 征弘

2023年10月1日より弘前大学大学院医学研究科 内分泌代謝内科学講座を主宰させて頂いております、藤田征弘と申します。
私は1993年に滋賀医科大学を卒業しました。初期研修・大学院・臨床研修を修了したのち、University of British Columbiaに4年半留学しました。その後、旭川医科大学に11年間、滋賀医科大学に5年間在籍しておりました。研究分野は糖尿病学で、基礎研究では糖尿病における消化管の役割、とくにインクレチンや膵島の研究、臨床研究では糖尿病合併症の実態調査を主に行ってきました。

当講座の歴史ですが、(旧)内科学第三講座は初代教授として後藤由夫先生が着任され1971年に開講しました。1977年に第2代教授として武部和夫先生、1995年に第3代教授として須田俊宏先生が就任されました。2007年に大学院大学制移行に伴い、弘前大学大学院医学研究科内分泌代謝内科学講座と改称されました。2013年に第4代教授として大門眞先生が就任されて、2021年には講座開講50周年を迎えました。この間、日本糖尿病学会、日本内分泌学会の総会や糖尿病学の進歩など全国規模の学術集会を主催しました。2023年10月より第5代教授として歴史と伝統のある当講座で仕事ができることになり非常に誇りに思っております。

糖尿病、内分泌代謝疾患は、「内部環境の恒常性の破綻」を基本概念とする全身性疾患です。私たちの講座は内科医として総合的に「全身を診る」ことが求められています。特に糖尿病は様々な合併症を引き起こし、全身にわたる多彩な合併症を発症するため、これら合併症を含めた包括的な診療技量が求められます。

臨床面では、教室員の先生が患者さんと共に歩む人間性豊かな医療人となるべく、そして内科学、糖尿病・内分泌代謝学を担う医療人・指導者となるキャリアを形成に努めます。さらに、研究面においては知識を得ることの面白さに気づく雰囲気作り、場所作りに努めるとともに、広い視野や高い目標を兼ね備え、生命科学・医学の発展に寄与する基礎・臨床研究を推進できるリサーチマインドを持った国際基準の「Scientific Physician」の育成に努めていきたいと思います。さらに、糖尿病・内分泌代謝学を志す女性医師がキャリアを中断することなく、その技量を継続して向上させていくことができるキャリアサポートを行います。多様性と公平性を尊重し、すべての教室員また関連する先生が、個々の可能性を追求し、夢を語り、人が集う、活気に満ち溢れた講座を作っていきます。

人間萬事塞翁が馬といいます。新しい観点から目標をたて、地道にやっていくことで、回り道しても最後に実現できることがあると信じています。大学の最大の使命は、将来の医療を担う医療人の育成です。「人材が最大の財産」であることを常に念頭に置き、明日の青森、弘前大学を創る医療人の育成、特にリーダーシップを発揮できる次世代の人材育成、加えてリーダーを育成できる医療人(指導者)を育成します。さらに、地域の病める人と寄り添いながら青森県の健康増進へ一緒に貢献できる教室を運営していきます。

われわれの「チーム」に加わって頂き、内分泌代謝学の基礎・臨床研究の発展に貢献し、世界にその成果を発信しませんか。いつでも参加を歓迎いたします!

2023年10月

青森県の健康長寿を目指して

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